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かつて中央アジアをバックパックで旅しておりました。
笹塚自然療法室の佐藤友子です。 小児科医の真弓先生も、健康のためには 『趣味と友人を持つことが一番』 とおっしゃいますが本当にその通り。 私は細く長く続いている趣味がいくつかありますが、 純粋に楽しめるものや、 それを共有して語りあえる仲間というのは 本当にありがたいなあと思います。 楽しみはセラピー以上に免疫を上げてくれるような気がします。 そんなオタクな趣味のひとつが 古い手仕事のものを見たり集めたりすること あまりに楽しくて、 これはまるで『病ヤマイ』だ と申しておりますが、 これぞ健康をもたらす『病ヤマイ』! 今回はそんな『病ヤマイ』の仲間が集い、 4月に『春の中央アジア文化祭』なるものを開催しました。 ![]() カザフスタンの刺繍、
![]() 絨毯を始め、古い手仕事ものに囲まれていると、なぜか気持ちが安らぎます。
遊牧の中で自然の恵みの草を食み その毛で作られた毛織物やフェルト
もともとは売り物ではなく、 それが自分や家族を慈しむ、大切にする、 守る、ということなのかもしれません。 日々の生活、嫁入り道具、
魔除けや身を守るためのデザイン、 生活の様子、家族の歴史、
薬効を持つ天然の染料 心地よい肌触り、風合い
複雑な模様にもかかわらず、下絵など無しに作られるものも多くありますが、 そうした複雑なデザインはやはりどこかから降りてくるのか。
美しい装飾やデザイン、 そしてそれを淡々と作る作業自体が、 我々の身体や心、健康に及ぼす影響は 計り知れない気がします。
今回は遊牧民の絨毯を扱う『トライブtribe』さんも参加されていたので、便乗して 『お好きな絨毯の上でのクラニオ体験!』 なるものをちょっと考えておりましたが、
イベントの詳細なレポートはこちらのブログをどうぞ。 ▲
by sato425
| 2014-05-16 19:30
| 手仕事
昨日から、渋谷の東急東横店で『島根物産展』が始まりました。 ホメオパシーの健康相談会とともに、心と体の健康に欠かせないのが、気が置けない友人との会話が弾む楽しい食事のひと時だと思います。 落ち込んだときは、美味しいものを頂くと本当に『生きててよかった~』と生きる意欲が湧いてきます。 そして、食べるのは大好きですが料理は決して得意とはいえない・・・そんな私にも料理の楽しみをもたらしてくれる大切な道具のひとつが楠幸雄さんの『包丁』です。 その包丁との出会いは3-4年前でしたか。 外出の帰りに渋谷駅を通ると、東急東横店の『島根物産展』の看板が目に留まりました。
物産展好きな私は、そのまま吸い寄せられるように催事場へ。 物産展は地方の美味しいものがそろっているのが嬉しいですよね~
手仕事好きなもので、伝統的な職人技には弱いのです。 以前からちゃんとした包丁が欲しくて物色しておりましたが、きちんとした和包丁は結構いいお値段がするので悩んでおりました。 刃物のお店は二軒ありましたが、そのひとつ『楠鍛錬工場』で普通よりちょっと小ぶりの包丁の試し切りをしていたので、私も試しに大根を切らせていただきました。
お値段も確か6,400円位とお手頃。 大きさも普通のものより使い勝手がよく、手にしっくり馴染みました。 常連さんらしきお客さんたちが、使いこまれた包丁を片手に次々と訪れます。 おじさんと息子さんが二人でせっせとそれを研いでいました。 年に一度の物産展のときに、愛用の包丁を研いでもらいにみえるのです。
そして翌年物産展に1年使った包丁を研いでもらいに訪れた折に、ちょうど妹と友人の結婚祝いを探していたので、どうせなら毎日使うもの、そして日々の楽しい食卓が家庭円満に繋がることを願ってこの感動の包丁をプレゼントに選びました。 この匠の技の素晴らしさは言葉では言い尽くせませんが、興味のある方は、昨日から始まった『島根物産展』へ是非どうぞ。笑
おじさんはあいにく病気で不在とのことですが、息子さんがお店を出していらっしゃいます。 刃物屋さんは他にもあるようですが、こちらは『楠鍛錬工場』さんです。 匠の技が受け継がれ、奥出雲は現在世界で唯一、(財)日本美術刀剣保存会による『たたら操業』が行われているという『たたら』の本場だそうです。
![]() 雲州幸光刃物
:::::::::::::::::::::::::::: 日本の職人さんによる伝統的な手仕事は見事なものです。 ▲
by sato425
| 2014-01-17 03:20
| 手仕事
かつてトルコで古道具屋のおじさんに
『自分と同じく古いものを病のように愛する客だ』と言われました。 自然療法家の佐藤友子です。 売り物としてではなく、自分や家族のために長い時間を費やして作られた手仕事の品に無性に魅かれます。 そうしたものには大切なものへの思いが込められているからか、見ていると幸せな気分になるのです。 特にこの『マーシュアラブ』の刺繍はビビッドな色彩とユニークなデザインで、元気を与えてくれます。 『マーシュアラブ』はイラクのティグリス・ユーフラテスにメソポタミア文明の時代から暮らしていた『湿原のアラブ人』です。 彼らはフセイン政権下でのダムの建設とともに、彼の地を追われてしまったそうです。 ![]() プカプカ漂う葦の家の小島。 ![]() 葦の家の内部の美しいフォルム。結構広くて快適そう。 敷かれている絨毯も気になります。 ![]() ![]() 左はシュメール遺跡にみられる葦の家。 右が現代の葦の家。 昔からほとんど変わらなさそうですね。 ![]() ![]() そんなイラクの湿原の葦の小島で、女性がちくちく婚礼用の刺繍をしています。 これは葦の家なのかモスクなのか? ![]() (画像 『Laputan logic』 HP,『 トライブ』 HP より引用) 詳しくはトライブのHPを是非ご覧ください。 そして実物をご覧になりたい方はこちらのイベントへどうぞ。 マーシュアラブは希少なため、これだけの数の展示は滅多にみられません。 また会場のお寺がいい建物なんですよ~。 空間も重要。布たちも喜んでいることでしょう。 マーシュアラブの刺繍布と世界の針仕事 ~刺繍から辿る世界の手仕事~ 日時:5月10日(金)~15日(水) 時間11:00~17:00 会場:田村山安養寺 東京都日野市万願寺4-20-8 TEL:042-581-3624 FAX:042-581-3625 ■多摩モノレール「万願寺駅」より徒歩約7分 ■お車では中央道「国立府中IC」より日野方面(日野バイパス)に向かい約5分。 ![]() メソポタミア文明を起源とする、イラク南部(マーシュアラブ=湿原に住むアラブ人)の刺繍布を中心にバングラデシュのカンタ刺繍、ウズベクスザニ刺繍、コンゴクバ王国ラフィア刺繍布、インド各地の刺繍布、パキスタンシンド地方のミラー刺繍、ラリーキルト、タイ・ラオス・ベトナムの山岳民族の刺繍など等、世界の『針仕事』を集めて展示いたします。 同時に伝統的な針仕事に現代感覚を取り入れた洗練された刺繍スカーフ、ショール、小物なども合わせて紹介いたします。(トライブ ホームページより) 5月11日にはシタールとアフリカのコラの無料コンサート(要予約) 5月11-12日は望月真理さんによるバングラディシュのカンタ刺しの解説、実演もありますのでお見逃しなく! ▲
by sato425
| 2013-05-08 14:10
| 手仕事
遊牧民の絨毯に無性に魅かれる笹塚の自然療法家、佐藤友子です。
かつて、バックパックを背負い放浪の旅をしておりました。 訪れた数々の国の中で、ベスト3に入るのが『イラン』です。 最初は2週間の滞在のつもりが、現地の本屋で 『Nomads of Iran』という遊牧民の写真集に出会い、 そこから2ヶ月に渡る、遊牧民を探す珍道中が始まりました。 季節はイスラム暦のお正月、ノウルーズを終えた春の始まり。 奇しくも遊牧の始まる季節。 その本には11の遊牧民の写真が納められていて、 そのうち5部族のテントを探してまわりました。 今思うと無謀なことをしたものです。 そのときは出会えなかった遊牧民の1つが、 パキスタン、アフガニスタンの国境にまたがって暮らすバルーチ族。 乾いた砂漠地帯に住むバルーチ族のテントは、 他の部族とはひと味ちがっています。 ![]() HP 『Images of Sistan & Baloochestan』より 帰国してから、遊牧民の絨毯屋さんやバルーチ族を研究する先生と知り合い、 あの時バルーチ族のところまで行けなかったことが悔やまれました。 音楽、絨毯ともに素晴らしいのです。 どんな感じかといいますと・・・ 言葉では説明しきれません。 一見は百聞にしかず。 是非こちらのイベントを覗いてみて下さい。 ![]() ◆“The Balochi”(ザ バローチ) イラン北東部~アフガニスタン~パキスタン西部の荒涼とした土漠に暮らす遊牧の民「バローチ」 不毛の地で逞しく生きるための知恵、毛織物などの手仕事、民族に伝わる詩や音楽を 研究者、コレクターとともに紹介する10日間 ◆会期 2012年10月12日(金)>>>>10月21日(日) 11時~19時(期間中無休) ◆会場 アジア家具エスニカ 東急田園都市線 青葉台駅 徒歩12分 横浜市青葉区桜台25-5 桜台ビレッジ1階 045-983-1132 ◆展示の様子はこちらから トライブ公式サイト ◆10月20日(土) レクチャー 15:30~ バローチ族の毛織物の紹介 17:30~ バローチスタンの民俗と芸能を、現地で撮影されたレアな映像とともに解説。 とてもマニアックな話題ではありますが、 自然とともに生きる遊牧民の暮らしは学ぶことが多いと思います。 長くなるのでまたおいおい。 ▲
by sato425
| 2012-10-17 03:09
| 手仕事
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