カテゴリ:手仕事( 4 )

健康の秘訣

かつて中央アジアをバックパックで旅しておりました。
笹塚自然療法室の佐藤友子です。


小児科医の真弓先生も、健康のためには

『趣味と友人を持つことが一番』

とおっしゃいますが本当にその通り。


私は細く長く続いている趣味がいくつかありますが、
純粋に楽しめるものや、
それを共有して語りあえる仲間というのは
本当にありがたいなあと思います。


楽しみはセラピー以上に免疫を上げてくれるような気がします。


そんなオタクな趣味のひとつが
古い手仕事のものを見たり集めたりすること

あまりに楽しくて、
これはまるで『病ヤマイ』だ
と申しておりますが、
これぞ健康をもたらす『病ヤマイ』!

今回はそんな『病ヤマイ』の仲間が集い、
4月に『春の中央アジア文化祭』なるものを開催しました。


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会場は早稲田界隈の懐かしい香りのする日本家屋。

カザフスタンの刺繍、
ウズベキスタンの絹織物や陶芸、
トルクメニスタンの絨毯、
イランの絵本を中心とした
様々な手工芸の展示や販売、
手芸ワークショップや
南シベリアのトゥバの音楽の演奏会、
イラン絵本の朗読、講演会など盛りだくさん。


在日の中央アジアの方々も結構お見えになったようで、濃厚な3日間となりました。

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絨毯を始め、古い手仕事ものに囲まれていると、なぜか気持ちが安らぎます。


羊や山羊、駱駝は人工的な飼料ではなく、
遊牧の中で自然の恵みの草を食み
その毛で作られた毛織物やフェルト


絹、綿、麻などもの素材も、
もともとは農薬も使わず育てられ、
手紡ぎの糸で織られ、
繊維本来のエネルギーを十分に蓄えていたことでしょう


もともとは売り物ではなく、
自分たちの暮らしのために作っているので、
そのもの自体が大切に作られているような気がします。


自分たちが使うものを、そういう思いをこめて丁寧に作る

それが自分や家族を慈しむ、大切にする、
守る、ということなのかもしれません。



日々の生活、嫁入り道具、
母から子へ、家族のために、作られるもの


部族の伝統的な模様、
魔除けや身を守るためのデザイン、

生活の様子、家族の歴史、
自然の中の動植物や天体、
風景などをモチーフとしたデザイン


視覚的な美しさ、色彩、
薬効を持つ天然の染料
心地よい肌触り、風合い


複雑な模様にもかかわらず、下絵など無しに作られるものも多くありますが、

そうした複雑なデザインはやはりどこかから降りてくるのか。


古くからの伝統的な素材や染料、
美しい装飾やデザイン、
そしてそれを淡々と作る作業自体が、
我々の身体や心、健康に及ぼす影響は
計り知れない気がします。


今回は遊牧民の絨毯を扱う『トライブtribe』さんも参加されていたので、便乗して

『お好きな絨毯の上でのクラニオ体験!』

なるものをちょっと考えておりましたが、
あいにくアースデイと日程が重なった為、
今回は残念ながら見送りとなりました。


この企画、興味のある方は是非お声をおかけ下さいませ~。


イベントの詳細なレポートはこちらのブログをどうぞ。

イスラムアート紀行







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by sato425 | 2014-05-16 19:30 | 手仕事

料理が楽しくなる魔法の包丁

昨日から、渋谷の東急東横店で『島根物産展』が始まりました。
物産展大好き。自然療法家の佐藤友子です。


ホメオパシーの健康相談会とともに、心と体の健康に欠かせないのが、気が置けない友人との会話が弾む楽しい食事のひと時だと思います。

落ち込んだときは、美味しいものを頂くと本当に『生きててよかった~』と生きる意欲が湧いてきます。


そして、食べるのは大好きですが料理は決して得意とはいえない・・・そんな私にも料理の楽しみをもたらしてくれる大切な道具のひとつが楠幸雄さんの『包丁』です。

その包丁との出会いは3-4年前でしたか。

外出の帰りに渋谷駅を通ると、東急東横店の『島根物産展』の看板が目に留まりました。

 

物産展好きな私は、そのまま吸い寄せられるように催事場へ。

物産展は地方の美味しいものがそろっているのが嬉しいですよね~


そして美味しいものの他に、そのときふと出会ってしまったのが奥出雲の『手打ち包丁』でした。

 

手仕事好きなもので、伝統的な職人技には弱いのです。

以前からちゃんとした包丁が欲しくて物色しておりましたが、きちんとした和包丁は結構いいお値段がするので悩んでおりました。


刃物のお店は二軒ありましたが、そのひとつ『楠鍛錬工場』で普通よりちょっと小ぶりの包丁の試し切りをしていたので、私も試しに大根を切らせていただきました。


その切れ味の見事なこと!

あまりに気持ちよく切れて、楽しくなって暫く大根切る手が止まりませんでした。笑

 

お値段も確か6,400円位とお手頃。

大きさも普通のものより使い勝手がよく、手にしっくり馴染みました。

常連さんらしきお客さんたちが、使いこまれた包丁を片手に次々と訪れます。

おじさんと息子さんが二人でせっせとそれを研いでいました。

年に一度の物産展のときに、愛用の包丁を研いでもらいにみえるのです。

精魂こめて作られて、愛着を持って大切に使われている道具ってパワーがありますよね。

料理される食材も喜んでくれそう。。。

私もすぐにこの包丁の虜となり、万能包丁を
1本手に入れました。


自分の身体とつながって、身体の一部となる道具。
モノのチカラは偉大です。
だから道具選びは大切。
使い心地のよい包丁は、それだけで料理を楽しい仕事にしてくれます。



この感動を一人占めするのは惜しまれて、後日母にも1本購入して、この包丁の素晴らしさを確認し合いました。


同じような包丁のかたちをしていても、切れない包丁のなんて多いこと。
手入れをしていないということもありますが・・・

よく道具は使うほどに馴染んでいくと申しますが、持ったときに、使ったときに、自分の身体でその道具を感じ、コミュニケーションする、道具と仲良くなるということは本来自然になされていたことなのでしょう。

そして自分の道具になると、道具が助けてくれるし、それ以上のチカラを発揮してくれる。


合氣道で木剣や杖を使うとき、それは腕の延長となります。
そういう感覚を掴まないと逆にモノに振り回されてしまう。


茶道では道具を『育てていく』という感覚があり、それゆえ古くから受け継がれた道具は大きな存在感を放っています。


以前受けた身体感覚講座では、書初めをするときに、自分に合った墨や筆を選ぶことから始まりました。


先日、北極しろくま堂の園田さんの『抱っことおんぶの講座』を受講しましたが、スリングや兵児帯のフィット感の心地よさは、見ているだけではわかりません。
これは子供のいるお母さん以外のひとたちにも是非体感して頂きたいなあと思う次第です。


最近はインターネットショッピングが当たり前ですが、可愛いなあと買った服や靴も実際着てみると着心地が悪くて結局使わない・・・なんてことありませんか?

今はモノがあふれている反面、
モノときちんと向き合って、
モノとの相性を感じたり、
モノと仲良くなるという感覚を養う機会が少なくなってきている気がします。
人との関係も同じかもしれません。

とはいえそんなに難しく考える必要はありません。
お買い物に行くときに、
掃除や料理をするときに、
洗濯物を干すときに、
仕事をしているときに、
モノの見た目だけでなく、
実際に触れたり、
使ったときの感触に
ちょっと意識を向けてみることから始めてみてはいかがでしょうか。


そして翌年物産展に1年使った包丁を研いでもらいに訪れた折に、ちょうど妹と友人の結婚祝いを探していたので、どうせなら毎日使うもの、そして日々の楽しい食卓が家庭円満に繋がることを願ってこの感動の包丁をプレゼントに選びました。

 

この匠の技の素晴らしさは言葉では言い尽くせませんが、興味のある方は、昨日から始まった『島根物産展』へ是非どうぞ。笑


『第23回 島根物産展』 渋谷東急東横店
1月16日(木)~21日(火)[最終日は17時閉場]

おじさんはあいにく病気で不在とのことですが、息子さんがお店を出していらっしゃいます。

刃物屋さんは他にもあるようですが、こちらは『楠鍛錬工場』さんです。

数ある包丁も、手作りなのでみんな少しづつ違っています。
自分で触れてみて、しっくりくるものを探してみるのも楽しいものです。


もののけ姫の舞台とも言われ、古代からたたら製鉄が営まれているのが奥出雲。

匠の技が受け継がれ、奥出雲は現在世界で唯一、(財)日本美術刀剣保存会による『たたら操業』が行われているという『たたら』の本場だそうです。


以下『奥出雲ごこち』という
HPに『雲州幸光刃物』が紹介されていました。(以下HPより)

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雲州幸光刃物


一振り一振りに魂と愛情をこめて鍛錬を重ね

焼きなましにより、鉄の分子を均一にし、

粘り強く冴え切りがする刃物に鍛え上げます。

それが、代々受け継がれた匠の技です。
出来上がった包丁は、重みがあり既製品とはまったく違う手仕事の証です。

雲州幸光刃物の特
その1『永く切れ味が持続』
その2『粘りがあり
刃こぼれし難い』
その3『冴え切れがする』

三代目の楠幸雄氏が研究を重ねて開発した
「少し小ぶりの万能包丁」
「一度使うと一生手放せない」
言われるほど使い勝手のよい逸品!
 

::::::::::::::::::::::::::::
まったくその通り!

日本の職人さんによる伝統的な手仕事は見事なものです。

多くの方々がこうした包丁でお料理をますます楽しんで、幸せな食卓を囲めるようになるためにも、おじさんの病気が早くよくなりますように!

 







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by sato425 | 2014-01-17 03:20 | 手仕事

見に行くと元気になります。5月10-15日はマーシュアラブへ!

かつてトルコで古道具屋のおじさんに
『自分と同じく古いものを病のように愛する客だ』と言われました。
自然療法家の佐藤友子です。

売り物としてではなく、自分や家族のために長い時間を費やして作られた手仕事の品に無性に魅かれます。
そうしたものには大切なものへの思いが込められているからか、見ていると幸せな気分になるのです。

特にこの『マーシュアラブ』の刺繍はビビッドな色彩とユニークなデザインで、元気を与えてくれます。

『マーシュアラブ』
はイラクのティグリス・ユーフラテスにメソポタミア文明の時代から暮らしていた『湿原のアラブ人』です。
彼らはフセイン政権下でのダムの建設とともに、彼の地を追われてしまったそうです。

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プカプカ漂う葦の家の小島。

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葦の家の内部の美しいフォルム。結構広くて快適そう。
敷かれている絨毯も気になります。

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左はシュメール遺跡にみられる葦の家。
右が現代の葦の家。
昔からほとんど変わらなさそうですね。


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そんなイラクの湿原の葦の小島で、女性がちくちく婚礼用の刺繍をしています。
これは葦の家なのかモスクなのか?


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(画像 『Laputan logic』 HP,『 トライブ』 HP より引用)
詳しくはトライブのHPを是非ご覧ください。

そして実物をご覧になりたい方はこちらのイベントへどうぞ。
マーシュアラブは希少なため、これだけの数の展示は滅多にみられません。
また会場のお寺がいい建物なんですよ~。
空間も重要。布たちも喜んでいることでしょう。

マーシュアラブの刺繍布と世界の針仕事 
~刺繍から辿る世界の手仕事~


日時:5月10日(金)~15日(水) 時間11:00~17:00
会場:田村山安養寺 東京都日野市万願寺4-20-8 
TEL:042-581-3624 FAX:042-581-3625
 ■多摩モノレール「万願寺駅」より徒歩約7分
 ■お車では中央道「国立府中IC」より日野方面(日野バイパス)に向かい約5分。


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メソポタミア文明を起源とする、イラク南部(マーシュアラブ=湿原に住むアラブ人)の刺繍布を中心にバングラデシュのカンタ刺繍、ウズベクスザニ刺繍、コンゴクバ王国ラフィア刺繍布、インド各地の刺繍布、パキスタンシンド地方のミラー刺繍、ラリーキルト、タイ・ラオス・ベトナムの山岳民族の刺繍など等、世界の『針仕事』を集めて展示いたします。
同時に伝統的な針仕事に現代感覚を取り入れた洗練された刺繍スカーフ、ショール、小物なども合わせて紹介いたします。(トライブ ホームページより)

5月11日にはシタールとアフリカのコラの無料コンサート(要予約)
5月11-12日は望月真理さんによるバングラディシュのカンタ刺しの解説、実演もありますのでお見逃しなく!
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by sato425 | 2013-05-08 14:10 | 手仕事

遊牧民の暮らしを感じる 『バルーチ族』

遊牧民の絨毯に無性に魅かれる笹塚の自然療法家、佐藤友子です。


かつて、バックパックを背負い放浪の旅をしておりました。

訪れた数々の国の中で、ベスト3に入るのが『イラン』です。


最初は2週間の滞在のつもりが、現地の本屋で
『Nomads of Iran』という遊牧民の写真集に出会い、
そこから2ヶ月に渡る、遊牧民を探す珍道中が始まりました。


季節はイスラム暦のお正月、ノウルーズを終えた春の始まり。
奇しくも遊牧の始まる季節。

その本には11の遊牧民の写真が納められていて、
そのうち5部族のテントを探してまわりました。

今思うと無謀なことをしたものです。

そのときは出会えなかった遊牧民の1つが、
パキスタン、アフガニスタンの国境にまたがって暮らすバルーチ族。


乾いた砂漠地帯に住むバルーチ族のテントは、
他の部族とはひと味ちがっています。
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HP 『Images of Sistan & Baloochestan』より

帰国してから、遊牧民の絨毯屋さんやバルーチ族を研究する先生と知り合い、
あの時バルーチ族のところまで行けなかったことが悔やまれました。


音楽、絨毯ともに素晴らしいのです。

どんな感じかといいますと・・・
言葉では説明しきれません。


一見は百聞にしかず。
是非こちらのイベントを覗いてみて下さい。


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◆“The Balochi”(ザ バローチ)
イラン北東部~アフガニスタン~パキスタン西部の荒涼とした土漠に暮らす遊牧の民「バローチ」
不毛の地で逞しく生きるための知恵、毛織物などの手仕事、民族に伝わる詩や音楽を
研究者、コレクターとともに紹介する10日間

◆会期
2012年10月12日(金)>>>>10月21日(日)
11時~19時(期間中無休)

◆会場
アジア家具エスニカ 東急田園都市線 青葉台駅 徒歩12分
横浜市青葉区桜台25-5 桜台ビレッジ1階
045-983-1132

◆展示の様子はこちらから
トライブ公式サイト

◆10月20日(土) レクチャー

15:30~ バローチ族の毛織物の紹介

17:30~ バローチスタンの民俗と芸能を、現地で撮影されたレアな映像とともに解説。


とてもマニアックな話題ではありますが、
自然とともに生きる遊牧民の暮らしは学ぶことが多いと思います。

長くなるのでまたおいおい。
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by sato425 | 2012-10-17 03:09 | 手仕事